ハウスきんかんは、平成5年から植栽され鹿央地域を中心に生産されています。熊本県内で栽培面積と生産量ともに1位です。
糖度が18度から20度と高く、直径が3センチから4センチと大きくなり、フルーツ感覚で皮ごと食べることができます。
温度管理や水分管理を行い、実ったままの状態でじっくりと完熟させることによりそのおいしさは生まれ、JA鹿本では「夢小町」のネーミングで出荷されています。
山鹿市農産物ガイド
ハウスきんかん・かんきつ類・茶・柿
美容と健康に良いハウスきんかん
ハウスきんかんは、ビタミンCやカルシウムを豊富に含み栄養価が高く、「美容と健康にピッタリの健康フルーツ」として売り出しています。
きんかんの主な加工品
きんかんシフォンケーキ
鹿央物産館で製造販売しているシフォンケーキで、さわやかな風味が特徴。
きんかん羊羹
きんかんを使用した手づくりの羊羹は、甘すぎず、お茶菓子として人気。
きんかんの甘露煮
ハウスきんかん「夢小町」の甘露煮は、甘酸っぱく、とても風味豊か。
山鹿市では、基盤整備を行った園地で、高糖度でおいしいみかんづくりに取り組んでいます。最盛期には手ごろな価格でおいしいみかんを手に入れることができ、物産館では人気商品の一つです。
また、季節を先取りしたハウスみかんや外見は青くても中はたっぷり熟れたグリーンハウスみかんなどがあります。
人気の不知火(デコポン)は全園が加温施設栽培で12月から3月にかけて収穫販売されています。
選果場での品質管理
JA鹿本では、光センサー選果により丁寧に品質チェックを行い出荷しています。「デコポン」は不知火の中でも、その基準をクリアしたものだけに付けられる商標です。
かんきつ類の主な品種
- 不知火(デコポン)
- 「清見」と「ポンカン」を交配して誕生。糖度が高く、見た目も特徴的なため、贈答用としても人気。
- 豊福早生
- 熊本で作られた極早生品種。果汁たっぷりの豊福早生は、ハウス栽培され6月頃から出荷される。
- グリーンハウスみかん
- 冬季にハウス内で加温機を使用し、季節を変えた状態で栽培。外は緑、中は完熟の状態を作り出している。
お茶は山鹿市の山間部で栽培されています。中でも鹿北茶(岳間茶)の歴史は古く、江戸時代、寛永初期からの記録が残されています。肥後藩主細川家の御用達茶として用いられた上品な風味は現在でも引き継がれています。
「香りの高さ」「色鮮やかなグリーン」を出すために、揉む作業を重視した蒸し製玉緑茶という製法でつくられます。通常の2倍から3倍時間をかけて蒸すので、まろやかな味で、深みのある香りが出てきます。鹿北茶・菊鹿茶共に全国品評会で受賞したことのある銘茶です。歴史ある山鹿のお茶は、さまざまな加工品も作られ、ようかんやカステラなどの食品だけでなく、石けんにも用いられ、人気商品となっています。
岳間茶
鹿北地域の岳間地区で摘まれたお茶で、山鹿の代表的なブランド茶。
菊鹿茶
菊鹿地域で生産されるお茶で、深蒸し茶の製造販売が行われている。
鹿北茶山唄
江戸初期から歌い継がれている全国でも珍しい三部構成の民謡で、毎年10月に全国大会が開催されています。
お茶の主な品種
お茶石けん
菊鹿茶の石けん「茶ぁ~みんぐ」は、熊本県優良新商品金賞を受賞。
鹿北茶ようかん
鹿北茶入りのようかんで、かわいらしいイラストのパッケージが目印。
やまが復刻紅茶
岳間茶を使用した紅茶。約100年ぶりに日本紅茶を復活させてできた。
鹿北茶カステラ
「道の駅かほく(小栗郷)」で販売されるお茶の風味豊かなカステラで、上品な味わいが特徴。
甘柿はいくつかの種類があるが、大玉で糖度が高くシャキシャキした食感の「太秋柿」が人気です。
渋柿は家庭での干し柿用や生産者が作った干し柿も店頭に並びます。近年、ジューシーでなめらかな食感の「あんぽ柿」が菊鹿地域で新しい特産品として生産されています。